人口歯
義歯(入れ歯)のかみ合わせの記録には前歯部分の市の目安として顔の中心位置、口角や唇、鼻の位置を同時に記録します。
他にも、両目の瞳孔の位置や耳の位置なども記録しています。
これを元に、どのような前歯の形を義歯に与えるかを決めて行くのです。
ここで選ぶ義歯につけてゆく歯は「人口歯」と呼ばれます。
過去にはほとんどが陶材(瀬戸物)でしたが、割れやすくその上科学的にピンク色の義歯本体とくっつかない(=取れやすい)という欠点があり、
現在は多くが硬質アクリル樹脂製の物が選ばれるようになっています。
前回も書きましたが実は義歯を入れる患者さん御本人が、一番気にされるのは
「見た目」だというのは洋の東西を問いません。
そのため、この人工歯の特に上の前歯部分は、色・形・大きさの3つのカテゴリーで何種類ものバリエーションを製造メーカーは用意しています。
先に記しました記録と合わせ、型に出ている痕跡と、その方の性別、お顔の形、体系、そして性格なども参考に歯科医と歯科技工士は人工歯の選択を行います。