彦ちゃんの河内歴史話井戸 第74話
河内の歴史を平和に活かす。「一心公平無私」を世界へ発信。
11月4日の「かしわら花火」ご覧になりましたか。久しぶりに目前で観て感動しました。余韻に浸りたく、道明寺駅前の居酒屋で一杯ひっかけて帰りました。秋の花火も良いものですよね。
さて今年も残りひと月となりました。このようにコロナ明けで各地の催事も復活し、やっと活気が戻ってきましたね。
自身にとっては、この連載でも幾度となく取り上げてきました「明治維新のさきがけ」と称される天誅(忠)組の義挙から160年の節目を迎え、特に多くの足跡が残る奈良県を中心に記念行事が繰り返されました。
実は花火と同じ日に東吉野村で記念講演会が開催され、私もパネラー(写真)で登壇させていただきました。
有難いことに講演やパネルディスカッションで、奈良県立大学客員教授の岡本彰夫先生(前春日大社権宮司)が伴林光平の業績などについて何度も紹介されました。地元の河内でも知名度の低い光平さんをこうして取り上げていただき有難いことです。
先日公開された「親のお金は誰のもの」という映画の中で「今だけ金だけ自分だけ」という今の世相を皮肉ったセリフがありましたが、この天誅(忠)組の軍律の締めに「一心公平無私」という自分たちに向けられた戒め的な言葉があります。
小さな地球のあちこちで紛争が絶えない今、私はこの言葉を是非とも英語などに訳して世界中に発信したいと、言語に堪能な知人に相談しています。
話が大きくなり過ぎましたが、私たちの住む河内には多くの古墳や神社仏閣、史跡が在ります。そして、大坂夏の陣などの戦跡も在ります。どの時代からでも先人の苦労や教訓を学ぶことができます。
この連載から歴史へ関心を持つ方が一人でも多くなることを願っています。皆さん良い年をお迎えください。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式