彦ちゃんの河内歴史話井戸 第76話
たかが石、視点を変えれば立派な観光の原石。
前号で能登半島地震の大火災を教訓に「防火用水」の再設置を提案しました。
地震により火の手が上がると土でできた古墳はともかく、古墳近くに在る伝統的な木造建築物などは倒壊にとどまらず灰となります。もちろん周辺の一般家屋もですよね。
そこで古墳の堀に在る水が消火に活用できないかと、歯医者さんの帰りに仲哀天皇陵の外周を散策しながら思いました。これが実際に出来るのなら、今は空堀の古墳にも水を流し込み、防火用水に活用したいですね。
さて話しは替わりますが、フェイスブック(以後FB)を観ていると「お城めぐり石垣百景」というグループがありました。全国のお城や陣屋の石垣の写真をアップされています。6000人ほどが参加されていますよ。
私もお城や陣屋、代官所跡を結構見てきましたので、魅力は感じます。南河内にもたくさんの城跡などが在りますが、今回は河南町の白木(出張)陣屋跡をご紹介します。私は既にFBにアップ。
府道27号(柏原駒ヶ谷千早赤阪)線の白木にコンビニの「ローソン」が在ります。そこを加納側に折れるとカーブが出てきます。このカーブ自体が陣屋跡です。今は「ローソン」の角に案内柱とカーブ途中に解説板(写真)が建っています。この石垣が実に見事ですよ。
ここは明治までは下館藩(現茨城県筑西市)の領地でした。実は、幕末に起きた天忠(誅)組のメンバーにこの下館出身の渋谷伊代作という志士が居て、その関係からか、この白木陣屋にも徴発が行われています。この時に献上された栗毛の馬に主将の中山忠光(明治天皇の叔父)が乗ったそうです。
残念ながら、現在の解説板は天忠(誅)組には一切触れていませんが、このような地元の歴史を付け加えることで、きっと訪問者も増えると思います。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式