彦ちゃんの河内歴史話井戸 第77話
今後の有効活用に成るかは(鳴川)、皆の力次第かと。
去る4月20日の「第一回神慶(しんけ)塾」は大好評の内に終わりました。無住になった古民家の活用例としては、個性的なカフェや文化財(民俗資料館など)としての公開がありますが、多くは取り壊されて更地となり新築住宅が出来ています。
会場となりました鳴川邸(写真は当日の邸前駐車場)は、富田林市の新家に在り、私が長年郷土史として調べています天誅(忠)組に参加された鳴川清三郎さんのご子孫の所有という点で個人的に注目しました。
御当主から「無住となり何とか活用できないものか」とのご相談を受け、昨年末から催事の検討に入りました。
大きな梁や欄間を観るだけでも十分価値はありますが、槍や鉄砲などの実物や何といっても清三郎さんの遺品は幕末(特に天誅(忠)組)ファンには堪りません。といっても肝心の天誅(忠)組をご存じない方が多いのが実情ですから、講座を開いても集客できるのかが最大の問題でした。
私は奈良県下や記念館で月に3度の講座や交流会を持っていますが、全て平日(水曜日)ですので、今回は土曜日の午後からの開催とし、広い室内ではありますが、それでも欲を出さずに定員を20名に絞りました。
また、天誅(忠)組の講座(催事)はご高齢者の参加が多いですから、段差や暗い場所などの確認や旧家ならではの問題点を洗い出す打ち合わせも行いました。並行して作った案内チラシにも地図を載せ、矢印なども付けて出来るだけわかりやすくしました。それでも配布後に大きな掲載ミスを見つけ作り直しに至りましたが。
私たちの住む南河内には沢山の古民家が残っていますが、無住で壊れかけのお宅をよく見かけます。このすべてを残すことは無理ですが、今回のような取り組みが参考に成れば幸いです。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式