彦ちゃんの河内歴史話井戸 第80話
郷土のお菓子が歴史を伝承する2。和菓子編。
前10月号で「騙されませんべい」を取り上げました。当天誅(忠)組記念館の常連さんに枚方市から来られる方がおられ、ここの煎餅がお口に合ったそうです。来館の途中に直売店が在ることから、帰りのお土産にされ始めました。
そうこうしているうちに師走です。でもどうでしょう、暑さが10月まで続き、季節感をぶっ潰しましたね。四季が夏と冬の二季になって来ました。目や口で四季を感じてこその一年ですし日本の良さですよね。
そんな中でも商店街の和菓子屋さんの前を通ると「桜餅」や「おはぎ」と書かれた紙が貼り出されて、思わず「そうか、そんな時期か」と一時だけ気温を忘れる瞬間ってありませんか。私は今年初めて「半夏生」という貼り紙を観てその餅(写真)を買いました。
付いている黄な粉の袋を開けて直接まぶして食べましたが、小さく丸めた餅を作って一旦水に入れて取り出し、水切りして黄な粉をまぶして食べるといいそう。後日、ご主人にその話をすると「そら〜説明せんと悪かったですね、来年また食べて下さいね」って。
いえいえ、こちらの勝手な思い込み。普段何気なく口にする和菓子で季節や歴史に接することができます。飛躍しすぎでしょうが、そこから地球環境問題に関心を持つ親子も出てくるのではと期待してしまいます。
地域ごとに季節の行事を題材にした和菓子がきっと存在していると思います。商店街や旧道などには必ずと言っていいほど和菓子屋さんが在りますから一度覗いてみませんか。では、よいお年を。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式