彦ちゃんの河内歴史話井戸 第24話
明治七年発表の近世髙名一覧に河内人が。
教科書には載らない人々が国を支えた証拠。
部屋掃除の際に茶封筒が出てきました。中を観ると約二年前に購入した「勤王髙名士番附」が。開くと一覧自体には「近世髙名一覧」と書かれていました。
要は明治七年六月当時(官軍側の明治維新関係者)の評価というのか有名人番付表でしょうね。数えると全部で172名のお名前がありましたが、なんとそこには私たちの住む河内の人間が2人(1.16%)も含まれていました。
「な〜んや、たったの2人(1.16%)かいな」って思われる方が多いでしょうが、この手の一覧表は大概の場合は皆さんがドラマなどで、よ〜くご存じの公卿(公家)さんや薩長土肥の方々が多くを占めています。そこに公家でも武士でもない伴林光平さんと水郡善之祐さんのお名前が有ったのです。明治維新から僅か数年後の一覧に、我が郷土の人物を選定してくれた河邨定交という方に感謝したいです。因みに天誅(忠)組の志士に調査範囲を広げると、15人(8.72%)になりました。最近は御土産物にも類似の一覧表がありますが、もう完全に作る側(各地域)の御贔屓ものになっていますね。
記念館ではこの機会に「勤王髙名士番附」を月替わりコーナーで当分展示致します(写真)。また、前号に書きました八尾市の方からの寄贈品(伴林光平関係のレプリカ3点)も引き続き展示中です。
なお、藤井寺市のお隣の柏原市に在ります市立歴史資料館(JR高井田駅すぐ)では9月9日まで「明治維新150年・特別展示」を開催中です。この柏原市からは天誅組と新選組という全く立場の違う組織に、一人ずつ参加者が出ています。市立歴史資料館の周りは、今や大人気の古墳群や竹林ですから散策がてらの訪問いかがでしょうか。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式