彦ちゃんの河内歴史話井戸 第27話
お城もいいけど陣屋もね。南河内は遺産の宝庫。勇んで出かけまひょか。
昨年の5月号の第9話は「今も残る石垣が物語る幕末の痕跡。維新の舞台は京都、高知、山口だけではないんや」という題で、河南町の白木出張陣屋跡も取り上げました。最近では、ここに通じる道の目印的存在でもあるコンビニ・ローソン(金剛バス長坂、白木バス停の間)の駐車場角に案内柱も立っています。
実は、その白木陣屋のカラー絵図が発見されたとの記事が、9月27日の新聞に出ました。11月21日まで大阪大谷大学博物館(最寄は近鉄「滝谷不動」駅)で開催中の「江戸時代の河南町」展で観ることが出来ます。構造がひと目で分かる仕組みで「屋敷の復元も可能だ」とあります。復元、期待します。
尚、開催期間中に陣屋サミットも開催され、その案内には「全ての大名がお城を持っていたわけではありません。そのような大名たちは、領地を支配するために陣屋と呼ばれる支配拠点を設けました。規模の大きな陣屋は、自ずと城郭風になっていきます。陣屋は文化財としてあまり重視されていませんが、大名たちの努力の結晶という意味ではお城と同様に貴重な遺産といえます」と。
このサミットでの対象陣屋は白木陣屋(河南町)、地黄陣屋(能勢町)、伯太陣屋(和泉市)、狭山陣屋(大阪狭山市)、麻田陣屋(豊中市)、西代陣屋(河内長野市)でしたが、内の白木、狭山、西代は本紙の守備(配布配置)範囲です。そこで、未探訪の西代陣屋跡を確認する為に河内長野駅へ。実際に陣屋が機能したのは20年程のようですが、長野小学校の正門は名残を感じさせます。横の西代神社の手水鉢(写真)は藩主本多忠統(ただむね)からの寄進物とのことです。幸運にも氏子さんや宮司様に出会え貴重な情報を得ましたので、また取り上げたく。
天誅(忠)組記念館
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藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
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水曜休/賽銭・カンパ方式