彦ちゃんの河内歴史話井戸 第29話
平成最後の1月です。亥〜年に。
毎月何方かと南河内を語り合うシリーズの始まり。
明けましておめでとうございます。まさか、連載がここまで続くとは思ってもいませんでした。お陰様で毎号のネタを探すことで、チコちゃんに叱られずに済みました。
さて今年は、南河内の歴史的魅力を地域内外の方々との対談などで探っていきたいと。まずは、地域の歴史に私よりも先に関心を持ち、語ってくれた母(今年の五月で99歳)に敬意を表させていただきます。自転車に乗れないのに新聞の集金人をしたこともあって、それはそれは脚力は凄かったんです。そんな母と富田林市から羽曳野市に移り、私の結婚を機に藤井寺市の道明寺そして今は小山に住んでいます。要は南河内から離れられない。
こんな環境ですから「今日は、どこどこでこんな神社に参った」とか「あそこの寺にはこんな伝承がある」などなど日常会話にも歴史が溢れていました。
平成元年からは同人誌「邂逅(かいこう)」のメンバーに呼ばれ、「B級グルメ」や「歴史探訪」など数ジャンルを担当しました。そこで私の為にと、各方面の情報を一層仕入れて来てくれるようになりました。
その延長線上に誕生したのが地元史にも繋がる「天忠傑作」という天忠(誅)組に特化した自費出版本(平成十年六月)でした(写真下側)。この本の中に掲載しました古市代官屋敷跡は、まさしく母に案内してもらった場所です。自由気ままな素人丸出しの文章がかえって好評で、十三年二月、二十年九月と増刷になりました。
この屋敷跡の解説板はじめ近くの両替商銀屋も今はありません。歴史を後世に伝える事は本当に難しくお金も要ることが分かります。そこで、地域外の方からの視点(知恵)で、南河内の魅力(活用法)を教えていただける機会に成ればと思います。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式