彦ちゃんの河内歴史話井戸 第33話
万葉集が大好きな伴林光平さん。
その魅力って分か(和歌)りますか。
くぎ付けとなった「新元号は令和です」の発表。と共に出典の万葉集には問い合わせが急増し本屋さんに専用のコーナーが出来たそう。といっても、今や周辺の本屋さんの多くが撤退や集約し、駅前を歩いても在りません。
さて、この「令和」ですが伴林氏神社様からの天皇陛下御即位奉祝祭のご案内中に「出典は大伴家持が編纂したといわれる万葉集で、梅花歌三十二首序を書いたのは家持の父である大伴旅人です。伴林氏神社は大伴氏の氏神であり、旅人、家持は当神社の氏子に成ります。」と書かれていました。境内には立派な家持の歌碑がありますし、なかでも引くのが大変で、いただける神籤も桁違いに長〜い萬葉神籤(幅9㎝×長さ90㎝)は参拝者に好評ですよ(写真)。
まだまだ知られていませんが、実はすぐ傍の尊光寺で誕生の伴林光平(ともばやしみつひら)は大歌人です。四季折々に和歌(短歌)を詠まれており、それはそれは沢山残されています。特に河内や斑鳩などには多くの門人(約150人)が居られましたから、古いお宅では今でも短冊や軸が出てくることがあります。
蔵の大掃除などの機会が有りましたら、是非とも頭の隅に置いてくださいね。
実は、先日もあるお宅で添削されたお弟子さんの詠草(詠んだ歌を紙に書いたもの)がみつかりました。
嬉しいことにこのタイミングで新収蔵「伴林光平と今村文吾展」が開催されています(5月末まで)。場所は奈良県安堵町の歴史民俗資料館ですが、ここは、旧今村邸で、幕末期には晩翠堂という塾があり伴林光平は文字通り、国学や和歌の先生でした。常設の大きな屏風には先生の個性豊かな字が躍っています。圧巻ですよ。この機会に河内の大歌人に大接近して欲しいです。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式