彦ちゃんの河内歴史話井戸 第41話
個人的な郷土文化遺産をみつけよう。令和2年の「テーマ」はこれかな。
明けましておめでとうございます。昨年は「日本遺産」や「世界文化遺産」登録という話題が地域を独占した年になりました。今後は、その維持管理や有効利用の長い道が待ってます。前号で考古学の先生が「陵墓や世界遺産の保存継承は、住民、在野の人びとの草の根運動が大切」と御提言されましたが、その先生に再会した際に、沢山の経験から、公的資金(運営)には限界があり、それに左右されない為に、古墳の草刈りや整地などをボランティア会員を募って行われているという具体的なお話が聞けました。確かに会員の中に農家や建設業の方が居れば工具や機械、専用車両をお持ちですよね。民活、恐るべし。
という事で、今年のテーマは「彦ちゃんの南河内文化遺産」として、次世代に残して欲しいモノ、風景など散策を通じて見つけ出していきたいと思います。実は、偶然にも藤井寺市立図書館の「善意の本」の棚中で「全日本顔ハメ紀行」という文庫本を見つけてしまったのが、テーマに至る決め手でした。約20年前の本ですが、懐かしいやらおもろいやら。古本ネットで買っていただきたいくらいです。
お待たせしました。「南河内文化遺産」栄えある第一号は「柏原市立玉手山公園」内の顔ハメ群です(写真)。小林一茶、後藤又兵衛、淀君、太閤秀吉、千姫、豊臣秀頼と6体も在りますよ。ハメ甲斐がありますね。でも、劣化も目立ちますから、いつまでハメられるかは分かりません。更新は見込めそうもなく、お急ぎください(笑)。
片や、この連載でもよく登場の伴林氏神社には大伴家持の顔ハメが出来てますよ。こちらはまだまだ新品です。
そうそう、玉手山周辺の高台からは古市古墳群や大坂夏の陣の戦場が一望できます。必見。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式