彦ちゃんの河内歴史話井戸 第42話
今年も四季折々、散策の好機は機嫌よく歩きましょう。
昨年は一年の内で元号が平成から令和に替わるという体験をしました。昭和生まれの私は平成が終わって、なにやら一気に老け込むような気がしました。
さて幕末好きですと、天保元年(1830〜)から慶応4年(1868=明治元年)までの間に弘化、嘉永、安政、万延、文久、元治という元号があることを知っていますが、興味のない人には「西暦で間に合っているのに」と、元号が替わる事は不思議かも知れませんね。
ところが、この元号の話題の延長で、もう一つ日本独特の数え方があることを知っていますか。皇紀です。私の頭ではうまく説明できませんので、調べますと「皇紀とは、明治政府が定めた日本独自の紀元(きげん=歴史上の年数を数える出発点となる年。紀年法)で、1872(明治5)年に政府が、神武(じんむ)天皇が即位した年を、記紀(古事記と日本書紀)の記載から西暦紀元前660年と決め、その年を皇紀元年とした。正式名称は「神武天皇即位紀元」であり、異称は皇紀(こうき)、皇暦(すめらこよみ、こうれき)、神武暦(じんむれき)、神武紀元(じんむきげん)、日紀(にっき)とも言う」と出ました。
そこで今月の「彦ちゃんの南河内文化遺産」は、この皇紀(紀元)の文字で始まる石碑・記念碑群です。これは南河内に限らず全国に在る筈ですが。
特に昭和15年は皇紀2600年に当たり、時代背景から各地に建てられたと推察できます。しかし、戦後の教育転換などでかなりの数が既に消えていったと思います。
写真は藤井寺駅近くに在るものですが、西板持や通法寺付近でも見つけた覚えがあります。
歴史を知り向き合う為にも僅かな土地で残せるものを安易に除くやり方は残念で仕方ないです。歴史の証人かと。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式