彦ちゃんの河内歴史話井戸 第44話
哀愁を感じるポスト。
これほど街に溶け込むものも少ない。
今や丸い形といえばコロナウイルスですが、円柱状の赤いポストが確実に減ってきました。皆さんは気付きませんか。通信手段の進化で手紙やハガキを出す行為自体が激減していますから、近い将来ポストは街から消えるのでしょう。
その前段として、レターパックが投函できない口の小さいポストは口が大きく収容量も多い四角いポストに交代していると詳しい方にお聞きしました。
そこで、郵便局のHPでポストの歴史も調べました。先ず、赤い丸型ポストですが、「明治34年(1901)に火事に強い鉄製の赤色丸型ポストが考案されると「赤くて丸い」ポストの時代が始まりました。 赤色に塗ったのはポストの位置をわかりやすくするためであり、通行の邪魔にならないように、角を丸くしました。当時の丸型ポストは今、見かける丸型ポストとは少し形が違っています」。
次にポストの正式名称をですが、「昭和23年、これまで「郵便箱」と言っていたポストが「郵便差出箱」と改名され、現在に至っています。昭和24年1月に新規格ポストの採用が決定され、昭和24年度から順次、街中で見かけるようになりました。これが、今はおなじみとなった丸ポスト「郵便差出箱第1号」になります」とのことです。
1月号からの顔ハメ、皇紀の石碑、関東煮に続き、今月も別段南河内に限ったモノではないのですが、地域に密着してきたモノであり、逆にこの地域からだけでも失くして欲しくないのです。観光資源としても生き残る道を考えてあげたいと。私にとって丸い赤いポストは、マルちゃんの「赤いきつね」と同じくらい沁みついた街の味なのです。「緑のたぬき」には本当に申し訳ないのですが。
そこで今月の「彦ちゃんの南河内文化遺産」は「郵便差出箱第1号」です。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式