彦ちゃんの河内歴史話井戸 第46話
「半鐘」って、 なんのことざんしょう。
コロナ騒ぎで、いつもの設置場所で5月号が入手できなかった方も居られるとか。「らくうぇる。」のHPなら、2018年6月号からのバックナンバーもご覧いただけますので、ご活用ください。
さて、このところ丸い郵便ポスト、お地蔵さんと地味な題材が続きましたが、お陰様で、「そういえば哀愁漂う丸いポスト、見かけなくなりました」とか「お地蔵さんの話、ほっこりしました」という感想を頂けました。
そんな中で、気になったのが『火の見櫓(やぐら)』の存在です。富田林での小学生時代には職員室のスグそばに立っていました。最近見た記憶の有る羽曳野市の野あたりに出向きますと在ったのですが、よく見ると大きな拡声器は有っても半鐘が無いんですね。
『火の見櫓』を調べますと「火災発生を見張るために木材や鉄柱などを組合せてつくった高い塔、または台。簡単なものは火の見ばしごという。櫓には半鐘をつるし、その撞き方の緩急、点鐘数の差異によって火災の遠近を伝えたが、現在では地方でなければみられない」とありました。半鐘とは、小さな鐘です。
地方に限らず周囲の建物の高層化や伝達方法の進歩も火の見櫓の存在価値を失くしたと言えますね。
当てが外れて気落ちして、向野から伊賀に向かって歩いているとなんとありましたよ。半鐘も付いています。これはラッキーとばかり速足になり、どんどん接近していくとそこはJA大阪南さんの埴生支店でした。
今、南河内にどのくらい残っているのでしょうね。そして、その数以上にラインを付けた部分が特に気になりました。今や撞き方や撞く数等、半鐘に関する技術を継承している方が居られるのかという点です。
そこで今月の「彦ちゃんの南河内文化遺産」は、その技術を含めた「火の見櫓」。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
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