彦ちゃんの河内歴史話井戸 第48話
路傍の石碑に学ぼう。
前号に「5万円、7万円、10万円。運命の分かれ道」って書きましたが、どのくらいの方が知っておられたでしょうか。
知っている方からは「古〜」って声が聞こえそうです。過去の事を上手に伝えていくのは難しいですね。特に8月は、先の大戦(太平洋戦争、正式名は大東亜戦争)の記事や特番を目にしますが、でも大戦の経験者が激減している現実では、平和の尊さを語り継げなくなっています。
本来の「らくうぇる。」には相応しくない題材かとは思いましたが、楽しい食事、買い物それに散策も平和であってこそですので、敢えて書いてみました。
実は、私の散歩コースにいつも気になる石碑が在ります(190×250×930mm)。表の文字は日支事変出征記とまで読めますが、その下に念の字が埋もれていると思います。この日支事変とは1937(昭和12)年7月から始まった中国大陸での紛争で(「支那事変」とも)、その後の大戦へと拡大していきました。
これらの事は、また個々でお調べいただくとして、問題は、忠魂碑にしてもフェンスで囲まれている地区も観ますし、敢えてこの時代が避けられてきたと感じています。でも、NHKの「ファミリーヒストリー」をご覧ならお分かりのように、私たちは過去からの延長線上を生きています。先人が、苦難の歴史を乗り越えて、今の平和を享受されました。今回のコロナ禍や先の隣国の制度変更などを目の当たりにして、平穏な暮らしが簡単に破られる事を知りました。
普段の外食や買い物で歩く道筋(路傍)に、結構、当時を語る石碑は在ります。
どれ一つ、意味なく建ってきたわけでは無い筈ですよね。是非、観てあげて下さい。そこで今月の「彦ちゃんの南河内文化遺産」は、正しい名称は知らないのですが「戦跡物」。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式