彦ちゃんの河内歴史話井戸 第51話
バス停の名前に思いをのばす。
当たり前ですが51回目を迎えました。この当たり前に在ったものが無くなることはしばしばありますね。例えばお店やバス停。近所では、バス停前の和菓子屋さんが急に閉じられました。貼り紙を観てとても寂しく思いました。
過疎の進む地域での路線バスの廃線は今に始まったことではなく、都会でも車社会の影響で可なり便数が減っています。
私の場合は天誅(忠)組の足跡巡りに欠かせない乗り物でしたから、よく、近鉄御所駅前から五條バスセンター行きの奈良交通バスに乗ったものですが、一便減り、二便減りで、今では吉野口駅で近鉄からJR和歌山線に乗り換えて五条駅に向かっています。
バスでも鉄道でも廃線に成ると残るバス停や駅舎に哀愁が漂いますよね。フェイスブックなどを観ていると、この廃線跡を訪ねる人が結構居られます。町村合併は進んでも地元ならではの字名がそのまんまバス停に成っている所は多いですから、バスが走らなくなっても停留所の看板は朽ちるまで残して欲しいものです。
そんな中、私の散歩道に在る「大正橋南詰」というバス停に(津堂城山古墳前)という副題が付きましたよ。古市古墳群が世界遺産に成りましたから、この様な変化は必要でしょうね。個人的には、隣の「小山」バス停が(津堂城山古墳前)で、こちらは(大阪前田製菓前)なんですが(笑)。
身近なバス停の名称には、この様に字名や名所旧跡の名を付けていくのが良いですよね。車内のアナウンスの「次は○○○です」一つで、その路線の歴史を感じ、知るとは、なんと贅沢な事でしょう。勿論、この間に「○○工場前」とかの名称も当然あるのが路線(生活空間)バスです。
そこで「彦ちゃんの南河内文化遺産」は、地域で、更にその地点の香りを色濃く表す路線バスの停留所名です。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式