彦ちゃんの河内歴史話井戸 第58話
天誅(忠)組記念館開館十年の快感話。
60回近くも連載を担当させて貰っていますが、実は、活動母体である「天誅(忠)組記念館」(別称「伴林光平先生顕彰館」)が、この4月7日で開館10年を迎えました。
コロナ禍で多くの業態が苦戦中ですが、御多分に漏れず当館も来館者のお賽銭と出張講座やウォーキングガイドなどの営業が収入源ですので、どん底です。
その重苦しい中で4月20日に地元の方が初来館され、2200人目になりました。当館は100人毎に細やかな記念品をお贈りして記念撮影しますから、驚かれていましたが、こちらにとっても久しぶりの明るいニュースでした(写真)。
今年の連載テーマを「我が南河内に来た偉人(著名人)たち」的な感じで進めてきましたが、実は、10年もやっているとこの記念館にも、作家さんはじめその道の達人や歴史上の人物の御子孫が来られていますよ。名刺交換時や帰り際に書かれる来館者ノートを見て「えっ」っと声が出ます(笑)。
最近は、伴林光平先生が古墳の調査でも功績のあることを知って来館される方もあり、話の幅も広がってきました。また、お隣にドラッグストアの「ウエルシア」さんが開店し、当館への大きな目印になりましたし、買い物ついでに覗かれる方も出てきました。
実はこのドラッグストアのお名前を観て、『植える視野』と字を勝手に当て嵌めました。毎日のワイドショーでは、どの局でも同じようなコメンテーターが無責任な発信ばかりしているように見えます。今こそ、まずは自分自身で物事を考える必要がある時代だと思います。その原点(種)は、やはり読書が一番かと。先人の残した功績、知恵、言葉を知り、自分に社会を視る目を植える。
自宅や近場の公園、河原、寺社などの空間を大いに読書の場に利用しましょう。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式