彦ちゃんの河内歴史話井戸 第64話
今こそ、どんぐり眼(広い世界観)が必要かと。
3月は出番がなく、今年は偶数月の登場かも(笑)。覚えてはりますか、前回は腰神神社に触れましたね。その存在を初めて知った方々から、結構な反響を頂きました。やはり、腰で悩む人は多いんですよね。ご利益に期待。
存在という点ですと、伴林光平(ともばやしみつひら)さんも知名度がまだまだ低いです。ただ、この人物に興味を持たれた柏原市在住の中村宏さんが、昭和17年に出された「伴林光平」(上司小剣著)にルビなどを付けて、この1月20日に復刻版を出されたお陰で、少し風が吹いてきました。特に2月15日の読売新聞大阪版に大きく紹介された際には、問い合わせ先が当記念館であったために、10時を回るころからスマホが鳴りっぱなしでした。
北は豊能郡から南は岸和田市まで広範囲でした。新聞には光平さんが長年、古墳の調査をされたことが紹介されていましたから、「古墳好きの孫に頼まれた」とか「主人が古墳好きで、プレゼントしたい」とかのお声を頂きました。一方で、光平さんは歌人でもありますから、長く歌会を開催されている主宰者さんから「10冊欲しい」という連絡もありました。他にも国学者、天誅(忠)組の志士という顔をお持ちの光平さんですから、購入理由は様々でした。
実は新聞掲載日の翌(16)日は、伴林光平さんの御命日(旧暦)でしたから、本当に良い御供養(ご報告)になったと私は思っています。
このような流れを喜んでいた矢先に、東欧では大変なことが起きてしまいました。これを書いている時でも、大きな犠牲が出ている筈です。光平さんが生きた時代、日本は長州(山口県)や薩摩(鹿児島県)が欧米と戦いました。光平さんの特徴は大きな眼だったそうです。私たちもしっかりと眼を開いて現実世界を観る時ですね。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式