彦ちゃんの河内歴史話井戸 第67話
和歌で心や身体も返るかも。
実は7月半ばに母が102歳で亡くなりました。この連載には2019年1月号で写真付きで登場して貰いました。
母の脚力とメモの量は大したもので、私が会社員時代に関わった同人誌や早期退職後に就いた現職(天誅(忠)組記念館、伴林光平先生顕彰館館長)でもこのメモから随分と『情報』(ネタ)を得たものです。
長く通っていた高齢者ケアセンター「つどうホール」さんでも『明るく元気』に歌い、話していたそうです。看取りの期間にお世話いただいた市の「訪問看護ステーション」の看護師さんから「眠って居られるようでも耳は聞こえているそうですよ」と教えられ、最期まで話しかけました。本当に皆様にお世話になりました。感謝しかありません。この看取り体験は母から貰った財産と思い、語り継げる場があれば幸いです。
さてさて話を代えて『情報』といえば、8月号で河内の志士、森元伝兵衛と紹介しましたが、森本が正解だそうです。読者からのお手紙で詳しく知りましたが、有難いことです。
コロナをはじめ予想外の出来事に翻弄され、気持ちが沈む日々ですが、『明るく元気』といえば、幕末に南河内を訪れた平野国臣という筑前(福岡)の志士の代表的な歌に「わが胸の燃ゆる思いにくらぶれば煙はうすし桜島山」があります。
また、わが河内の偉大な勤王歌人、伴林光平には「君が代は巌をと共に動かねば砕けて帰れ沖つ白波」(写真は尊光寺前の歌碑)があります。「外国(白波)がいくら攻めて来ても日本は巌の様にどっしりと構えてビクともしない」と言っているのです。皆さんは、このたったの31文字から元気や勇気が貰えませんか。短歌(和歌)ブームの底流は、確かにここにあるんでしょうね。今年の残り3カ月を明るく元気で行きましょう。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式