彦ちゃんの河内歴史話井戸 第68話
南河を大河の舞台に。
早いですね、12月号ですよ。10月号のラストに和歌の事を書きましたが、11月1日付の朝刊記事に奈良時代の木簡に「倭歌(やまとうた)」という文字が書かれていたとありました。それこそ、時を超えて現代にワープしたような話ですね。
時を超えてで続けますと、実は来年2023年は、私が脱サラまでして地元の方々にお伝えしたかった明治維新(1868年)の魁(さきがけ)と称される天誅(忠)組大和義挙(1863年)から160年を迎えます。
思えば今から20年前の2003年1月5日付の奈良新聞に「天誅組140年特集」があり、私も千早峠などを題材に寄稿しました(写真。なお、この新聞の実物は記念館内で常設展示しています)。
この天誅(忠)組大和義挙には現在の富田林市や河内長野市、柏原市、河南町など南河内から沢山の方々が参加されました。そのため、錦織神社参道はじめ各地に本陣跡の碑や記念碑、顕彰碑などが建っているんですよ。
地域の偉人がNHKの大河ドラマに取り上げられると知名度が全国区になるだけではなく、極めて経済効果が高いですよね。そこで、今も誘致合戦が盛んなんですね。この点を考えると今年の「鎌倉殿の13人」は登場人物が多彩で、主人公が誰なのか分からなくてもいい展開で、その分恩恵を受ける地域も分散できているのかも。
しかし、テレビ離れが進み、本や新聞をはじめとする紙の媒体が消えていく現状を考えると今後、私たちの地域の歴史はどのように継承して行けばいいのでしょうか。ゲームやアニメでちゃんとした人物像が伝わるのでしょうかね。
素人目線で河内の歴史話を幅広く伝えていこうと始めたこの連載ですが、なにやら転換期を感じています。と書きながらも何とかやりますので来年もお付き合いください。
天誅(忠)組記念館
☎090-5010-3995(予約優先)
藤井寺市小山5-8-33 テックハイム小山1階
10:00~12:00、13:00~16:00
水曜休/賽銭・カンパ方式